2025年3月10日(旧暦では2025年2月11日)
3月上旬の石垣島は、カンムリワシの活動が繁殖のために澎湃としいます。天気がいいと、ディスプレイ飛行などを見ることもできます。ズグロミゾゴイも繁殖期に入りつつあり、婚姻色で少しずつ色づいて来ています。
アトリやシマアジ、タカブシギ、アオアシシギの北帰行組も到着しています。
カンムリワシ いつもの縄張りで悠然と獲物を待ち伏せるカンムリワシ。
カンムリワシ 上の成鳥と同じエリアのカンムリワシ幼鳥。成鳥に見つかるたびにどやされている…。^^;
カンムリワシ バンナ公園を縄張りとするカンムリワシ。人を見慣れているので、鷹揚な性格のカンムリワシが多いのですが、この個体は警戒心が強い成鳥です。
ズグロミゾゴイ ズグロミゾゴイ 昨年生まれのズグロミゾゴイ。幼羽から成羽に変わりつつあります。
ズグロミゾゴイ アカガシラサギ 昨年の秋から長逗留中のアカガシラサギ。まだまだ冬羽です。同じ田んぼに3羽ほど滞在していますが、どれも換羽は進んでいません。
アトリ アトリ7羽が到着。オスは美しい夏羽に変わっていました。
アトリ メスはよく分かりませんが、こちらも夏羽なのでしょうか。
シマアジ シマアジ4羽が田んぼに到着。シマアジが現れると春を実感します。
タカブシギ タカブシギも北上組が通過し出しています。まだまだ小さな群れ。
アオアシシギ アオアシシギもまだ少ないですが確実に渡りを経由する飛来は増えています。
タシギ タシギ 春が近づくと活力がみなぎり、喧嘩も増えるのでしょうか。
2025年3月11日(旧暦では2025年2月12日)
与那国島へ1泊2日の出張ついでに少しだけ鳥見。八重山や沖縄本島では記録の少ないコチョウゲンボウを空港近くで確認。昨年から滞在のオオノスリも近くにいました。
春の小鳥ノビタキ、カモではシマアジも飛来していました。ツグミたちは渡りに備えるように、同じ枝に何羽かが止まる場面にも何度か出会しました。
コチョウゲンボウ ノビタキ 遠くにノビタキですが、小鳥の世界ではまだ春は遠そう。
シマアジ ため池にはシマアジが6羽ほど。越冬組のマガモやヒドリガモ、ハシビロガモと一緒に行動。
ツグミ 2025年3月13日(旧暦では2025年2月14日)
石垣島の春告鳥クロウタドリが飛来しました。近くで鳴き声も確認したので、複数が滞在しているようです。アカハラやシロハラ、ツグミの移動もピークを迎えつつあるようで、海岸に近い集落などのちょっとした草地でも小さな群れを確認できます。
北部ではナベヅルが滞在中ということで見に行って来ました。パインアップル畑をバックに、サトウキビの植え付け前の圃場がお気に入りのようでした。
リュウキュウヨシゴイ、ムラサキサギも春の気配で生命感にあふれています。
クロウタドリ 環境のいい場所に現れたクロウタドリ。長いしそうです。
アカハラ 小さな草原にアカハラ5羽の群れ。採餌に集中して警戒心はありません。空腹具合からして到着したばかりなのでしょう。
アカハラ ナベヅル パインアップル畑を背景にするナベヅルの写真は貴重だと思います。
リュウキュウヨシゴイ 上のリュウキュウヨシゴイの目の前に現れたムラサキサギ。
タシギ コチドリ 2月下旬ごろからコチドリの飛来がかなり増えました。すでに夏羽です。
ハクセキレイ キセキレイ 越冬組のキセキレイは換羽が進み、なんとなく複数羽で集まるようになりました。渡りが近いのでしょう。
2025年3月15日(旧暦では2025年2月16日)
越冬ウグイスはチョウセンウグイスは確認できなくなり、ウグイスはさえずりの練習を始める個体が増えて来ました。
昨年秋からいるアカガシラサギは相変わらず冬の装いのまま、同じ田んぼには春の渡りでオジロトウネンが数羽飛来しました。タシギは越冬組が田植えなどの作業の影響でばらけていました。
ウグイス アカガシラサギ オジロトウネン 数羽でやってきたオジロトウネン。羽衣は冬羽のままですね。
タシギ タシギ 2025年3月21日(旧暦では2025年2月22日)
クロウタドリとならび、石垣島に春を告げるヤツガシラが4カ所に5羽。島の西部の一部地域だけでこの数なので、全体ではかなりの数が飛来していると思われます。前日の強い北風で降りる個体が多かったのでしょうか。
ヤツガシラ 警戒心の全くないヤツガシラ。来島者を喜ばせています。
ヤツガシラ ヤツガシラにしては珍しく警戒心の強い個体。そんな場合は追い詰めないといいですね。
2025年3月22日(旧暦では2025年2月23日)
今季の石垣島はヤツガシラの当たり年のようです。あちこちから発見の情報が寄せられます。この日だけで十数個体が確認されました。私自身も仕事の移動中に2羽を撮影。
ジシギの移動がやっと始まったようです。越冬組とは明らかに雰囲気が違うので春の渡りを感じます。^^
ヤツガシラ 作業員の乗った芝刈機が、エンジン音を響かせながら走り回るのを、気にする様子も見せずに採餌するのがヤツガシラですね。
ヤツガシラ 上と同個体。刈られた芝からクモを見つけたヤツガシラ。
ヤツガシラ 別場所のヤツガシラ。この個体は「ジャー、ジャー」という鳴き声を聞かせてくれました。「ポゥポゥポゥ」以外の声を聞くくとができた貴重な体験でした。動画に記録できなかったのが非常に残念。
タシギ タシギ タシギ アカガシラサギ 昨年秋から長期滞在のアカガシラサギ。冬羽ですが、まもなく換羽が始まると思います。
2025年3月26日(旧暦では2025年2月27日)
3月も終盤となり、カップルのカンムリワシを見る機会が増えて来ました。活発に動き回る季節で、カンムリワシの交通事故も多くなります。ムラサキサギも婚姻色が出だしている個体が増えてきました。
春の渡りも徐々に進んでいます。シギが少しずつ増え、移動中と思われるツメナガセキレイの大群にも遭遇しました。
カンムリワシ カンムリワシのペア。左がオス個体。このペアの住むエリアは圃場に囲まれているので、交通事故の心配はなさそうです。
カンムリワシ 上と同個体のメス。新たに購入したFE 400-800mm F6.3-8 G OSSはテレコンのSEL14TCをかました状態で距離のある被写体でもよく写ります。
ムラサキサギ アオアシシギ ツメナガセキレイ100羽以上の群れがサトウキビ畑で休憩。到着したばかりの様子でした。
2025年3月31日(旧暦では2025年3月3日)
自宅から近い林内で数年前から継続して繁殖しているカタグロトビが今年最初の繁殖に入る模様。石垣島のカタグロトビは年に2回ほど子育てし、時期もあまり定まっていないようですが暖かい時期の方が成功率は高いでしょう。カタグロトビは、今や石垣島の南部の町の近くから北部の平久保までどこでも見られるようになりました。
田んぼには、アマツバメが到着しました。5羽程度がツバメとともに乱舞していました。今季初のウズラシギや越冬組と区別しにくいですが、移動組と思われるアカアシシギも確認。セイタカシギも少しずつどうか中です。
カタグロトビ 目立つ枯れ枝に止まるカタグロトビ。時折、近くに止まる個体と鳴き交わしていました。
カタグロトビ 上のカタグロトビとペア。カタグロトビの雌雄は、分かりにくいですね。
アマツバメ アマツバメ 田んぼの上空を元気に飛び回り、疲れたそぶりは見せませんね。長旅で疲れ果てたように見えるシギたちと対照的です。
ウズラシギ 今季初のウズラシギ。非常に疲れた様子で目を閉じたりして全く動きませんが、一晩休めば元気になります。
アカアシシギ 単独のアカアシシギ。越冬していない田んぼに現れたので春の移動個体と思われます。
セイタカシギ 上のアカアシシギと数羽のセイタカシギがともに採餌。