2024年4月2日(旧暦では2024年2月24日)
石垣島で繁殖する個体とは少し違うハシボソシロチドリが飛来。シロチドリはあまり真面目に見ていませんでしたが、この個体は目立っていました。
今季初のクロハラアジサシも確認。2羽で田んぼの上を飛び回っていました。ヘラサギの幼鳥も滞在中。くちばしが妙に白い個体です。タカブシギやセイタカシギも増えてきましたが、今季はなかなか田んぼのシギのピークが来ないです。コチドリやヒバリシギも少しずつ増えています。
シマアカモズは繁殖地へ移動で数を減らしています。越冬のハヤブサのカップルはまだ滞在。自宅近くの片目のカンムリワシはなんとか生きながらえています。イシガキシジュウカラは子育てに忙しそう。
ハシボソシロチドリ ハシボソシロチドリのオス夏羽。美しいですね。沖縄で繁殖する個体群はもっと淡色です。
ハシボソシロチドリ クロハラアジサシ 今季初のクロハラアジサシ。少しだけ夏羽が出ていました。
ヘラサギ タカブシギ セイタカシギ コチドリ ヒバリシギ ヒバリシギは数羽の群れ。まだまだ増えます。早く夏羽が見たいですね。
シマアカモズ ハヤブサ ハヤブサはカップルで長逗留。オスも並んでいましたが、警戒心が強く飛んでしまいました。
カンムリワシ 左目が見えないカンムリワシ。厳しい冬を越し、なんとか命をつないでいます。
イシガキシジュウカラ 子育て中のイシガキシジュウカラは警戒鳴きしながら巣の周りをうろうろしていました。
2024年4月2日(旧暦では2024年2月24日)
2月中旬に一瞬、石垣島に現れたアカショウビンはその後、1カ月以上、音沙汰なしが続いていました。3月末ごろから鳴き声が一気に増え、29日には自宅からも鳴き声を確認。31日に姿を見ることができ、4月1日に写真に記録することができました。例年と全く同じパターンです。リュウキュウアカショウビンは5月、6月が一番美しい時期で観察もしやすいです。
当たり年のヤツガシラは第3波が到来。この日は島内で6個体が確認されました。
リュウキュウキビタキも活発にさえずり、ペアで動き回っている場面にもよく出くわします。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビンのオス。渡ってきたばかりのようで、少し疲れた様子でした。
ヤツガシラ お疲れ気味のヤツガシラ。目の前を車やバイクが通ってもほとんど動きませんでした。
ヤツガシラ こちらはサトウキビ畑にいたヤツガシラ。例のごとくゴキブリを捕まえていました。
ヤツガシラ カフェの前にいたヤツガシラ。店の客も見慣れない鳥に驚いていました。
リュウキュウキビタキ リュウキュウキビタキのオス成鳥。この個体はさえずっていませんでしたが、メスとペアで移動しながら採餌していました。
2024年4月8日(旧暦では2024年2月30日)
石垣島のリュウキュウアカショウビンは4月に入り、数を増やしてあちこちから鳴き声が聞こえます。雨も上がったので、午後3時ごろから家族でアカショウビン探しに出掛けてきました。すでにペアになっている個体など、短時間ながら5羽を確認することができました。
一番近い個体は、ほんの5メートルの距離から観察することができ、子どもたちもしっかり見ることができました。^^
リュウキュウアカショウビン 目の前5メートルで観察できたアカショウビン。この場所が餌場のようでした。
リュウキュウアカショウビン ブランコのようなツル植物に止まるアカショウビン。この個体は、すでにペアを形成していました。
2024年4月11日(旧暦では2024年3月3日)
今季の石垣島のヤツガシラの渡来はだらだらと続いています。ヤツガシラとリュウキュウアカショウビンが同時に観察できる場所もあるなど、県外からのバードウオッチャーはみなさん、よろこんでおられるようです。^^
この日はヤツガシラを2カ所で3羽、アカショウビンは10羽近く確認できました。なぜかどの個体も警戒心がなく、撮影もストレスなくできます。
ヤツガシラ ヤツガシラ ゴキブリを捕まえたヤツガシラ。石垣のヤツガシラと言えばゴキブリというぐらいゴキブリばかり食っています。
ヤツガシラ 今季の石垣島はヤツガシラの当たり年で数十個体は観察しました…。^^;
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン 上と同個体。ヤツガシラと同じ場所で来島者の目を楽しませています。
リュウキュウアカショウビン 特に警戒心のないアカショウビン。3メートルほどの距離に止まりました。
オシドリ オシドリのオスとメス。数日前から仲良く行動を共にしているのでペアでしょうか。
アカアシシギ 越冬していたアカアシシギは夏羽に変わりつつあります。
2024年4月13日(旧暦では2024年3月5日)
田んぼでカンムリワシが獲物のヘビをめぐって争っていました。結果はわかっていましたが、やはり、ここの縄張りの主のオス個体が圧勝しました。詳細は動画をご覧ください。
カンムリワシ / 足環・フラッグ付き 右が縄張りのオスで左は救護経験があるメスの「みっちゃん」。情けない声をあげるばかりで勝負になりません。
カンムリワシ / 足環・フラッグ付き 足元に獲物のサキシママダラが転がっています。この後、右のオス成鳥がヘビをつかんで飛び去ってしまいました。
2024年4月13日(旧暦では2024年3月5日)
第2回石垣島ジシギ合宿の下見。前日までタシギ以外、全く確認できずにあせりが出ていましたが、合宿前日にまとまった数のチュウジシギとハリオシギが到着しました。ジシギたちは近すぎず、遠すぎずでゆっくり観察するには申し分ない距離。明日の観察が楽しみです。
チュウジシギ / ハリオシギ ハリオシギ チュウジシギ リュウキュウアカショウビン 2024年4月15日(旧暦では2024年3月7日)
お待ちかねの石垣島ジシギ合宿を開催しました。 秋の第1回 に続く第2回には、島外と島内から2人の好き者にご参加いただきました。^^
番外編 ではキガシラセキレイの夏羽になった美しいオスも現れるなど、楽しい合宿となりました。
春の合宿は、ハリオシギもチュウジシギも個体数は少ないですが、アカショウビンやヤツガシラ、クロウタドリなど定番の渡り鳥に会うチャンスがあるとともに、夏羽に変わったシギやチドリ、思わぬ珍鳥が出る可能性もあります。今後も、春と秋の年2回の開催を目指しますので、ふるってご参加ください。
ハリオシギ ハリオシギ ジシギは13羽でそのうち半分以上はハリオシギでした。
ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ 遠くにハリオシギ。背中の模様がハリオシギと言っています。^^
ハリオシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ ハリオシギ 土をつつきまくって餌を探していました。数日間の滞在の後、繁殖地へ向けて渡っていくでしょう。
ハリオシギ 午前中は活発にえさを探したり、羽づくろいしたりと観察していても楽しいですね。
ハリオシギ チュウジシギ 2024年4月15日(旧暦では2024年3月7日)
第2回石垣島ジシギ合宿の副産物としてキガシラセキレイが登場しました。しかも夏羽に変わった美しいオスの成鳥。幼鳥は毎年現れますが、成鳥は少ないのでうれしいですね。
タイワンハクセキレイやキセキレイの群れに入っていましたが、キセキレイとキガシラセキレイは相性が悪いようで、キガシラセキレイが追い払われる場面が何度かありました。
今回の ジシギ合宿本編 では、数多くのハリオシギ、チュウジシギが登場するので、そちらもご覧ください。第3回は8月下旬に予定しています。秋はハリオシギ、チュウジシギともに個体数が多く、幼鳥や成鳥、ハリオシギとチュウジシギの換羽状況の違いなども観察できるのでとても楽しいですよ。
キガシラセキレイ キガシラセキレイ夏羽のオス。鮮やかな黄色が美しいですね。
キガシラセキレイ 雨が降ったりやんだりでしたが、そういった感じの写真は離島の渡りって感じがしていいですね。
タイワンハクセキレイ タイワンハクセキレイの成鳥オス。夏羽に変わっています。
タイワンハクセキレイ こちらもタイワンハクセキレイの成鳥オスですが、完全夏羽にはもう少しです。
リュウキュウアカショウビン 自宅近くのアカショウビン。昨年は9月まで確認できたので、半年ぶりの再開です。
リュウキュウツミ 農道を車で走っていると後ろからリュウキュウツミが追い抜いていきました。探してみると電線にオスが止まっています。草むらのスズメを狙っているようでしたが、カラスにじゃまされていました。
ムラサキサギ ジシギを見ていると近寄ってきたムラサキサギ。ジシギを飛ばしてしまうので困ります。
クロツラヘラサギ 2024年4月18日(旧暦では2024年3月10日)
昨年、ヒナが3羽巣立ったリュウキュウアオバズク が今年も同じ営巣木に帰ってきました。今季は少し早めの繁殖スタートのようですので、6月下旬には巣立ちそうですね。
リュウキュウアカショウビンも個体数が増え、あちこちで見られます。
カンムリワシの幼鳥は16号が安定して見られるようになりました。
今季はシギもチドリも少なく寂しい限りですが、ハリオシギやアカアシシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、タカブシギなどがほんのわずかだけいます。
リュウキュウアオバズク リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン カンムリワシ 昨年生まれのカンムリワシの幼鳥。成鳥羽が少しだけ出てきています。
ハリオシギ アカアシシギ コアオアシシギ 2024年4月20日(旧暦では2024年3月12日)
今季初となるオグロシギとウズラシギ、ササゴイを確認しました。天気が荒れないとオグロシギなど大型のシギは石垣島に降りてくれないですね。ササゴイは石垣島では少ないので得した気分です。
オグロシギ ウズラシギ ヒバリシギ ヒバリシギ コアオアシシギ アオアシシギ アオアシシギは5羽の群れ。それぞれ換羽のステージが違って比べるのも面白いです。
アカアシシギ クサシギ タカブシギ セイタカシギ セイタカシギ夏羽オス。この時期は胸の辺りがピンク色がかってかれんさが増します。
ハリオシギ チュウジシギ ササゴイ 今季初のササゴイ。幼羽から第1回夏羽へ移行中です。
ヘラサギ アマサギ リュウキュウアカショウビン 県道沿いにいたアカショウビン。交通事故には注意してほしいですね。
2024年4月24日(旧暦では2024年3月16日)
リュウキュウアカショウビンが巣作りに精を出していました。オスとメスが交代で一生懸命に穴を掘っていました。順調にいけば6月下旬にはヒナが巣立ちます。そんなアカショウビンのペアを見ているとオオクイナのペアが通り過ぎていきました。^^;
コムシクイは数羽が群れており、地鳴きとさえずりの両方を同時に聞くことができました。幸せです。^^
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン ビロウヤシに巣穴を掘るアカショウビン。この樹種は硬いので途中で諦める可能性もあります。
オオクイナ アカショウビンの巣作りを見ていたら通り過ぎていったオオクイナ。
2024年4月26日(旧暦では2024年3月18日)
オウチュウ3羽が飛来しました。 一昨年の7羽の群れ にはかないませんが、複数羽で来てくれるとうれしいですね。田んぼの上を滑るように飛びながら獲物を捕らえていました。
カタグロトビやハイイロチュウヒ、カンムリワシも観察できました。
オウチュウ 目の前に止まったオウチュウ。くちばしの根元の小さな白い斑点も見えます。
オウチュウ オウチュウ2羽。3羽が一緒に止まる場面はかなわず。
オウチュウ 真っ黒なオウチュウですが、金属光沢が少し入る翼は美しいです。
オウチュウ カタグロトビ カタグロトビの若い個体。まだまだ幼羽が残っています。
カンムリワシ カンムリワシの幼鳥。昨年生まれて、なんとか冬を乗り切りました。成長羽が少しだけ見えています。
ハイイロチュウヒ ハイイロチュウヒの若いオス。牧草地を飛び回りながら獲物を探していました。
ハイイロチュウヒ 換羽が進み、頭にオスらしい灰色の羽毛が出ています。
2024年4月28日(旧暦では2024年3月20日)
先日の3羽のオウチュウ とは別の場所に2羽のオウチュウが現れました。今季6羽目です。西表島や沖縄本島にも同じタイミングで出ています。南西諸島では、例年より多いようです。
ベニバトはオスとメスで飛来。土砂降りの雨の後、メスは出てこなくなりましたが、オスは地面で採餌していました。
自宅近くのアカショウビンは、毎日のように顔を合わせているのでこちらを全く気にしないです。さえずりとダンスの動画も撮ることができました。
オウチュウ 土砂降り後のオウチュウ。枝先に止まったまま動かず。羽を乾かしているようです。
ベニバト ベニバト 土砂降りの最中は、雨に濡れない枝を心得ているようでした。
リュウキュウアカショウビン 自宅近くのアカショウビンのオス。集落の住民が下を通っても知らん顔。^^;
リュウキュウアカショウビン お気に入りの枝が何カ所かあり、雨上がりは活発に獲物をとっていました。
カンムリワシ 林道でカンムリワシ。吸血中が顔のあたりにまとわりついて迷惑そうでした。
クロハラアジサシ 通過組が散発的に現れるクロハラアジサシ。夏羽の個体が多くなってきました。
アオアシシギ 土砂降り中に田んぼに降りてきたアオアシシギは10羽の群れでした。雨が上がるとすぐに飛び立って移動してしまいました。