2022年11月3日(旧暦では2022年10月10日)
石垣島で初記録となるカンムリオウチュウが現れました。強い風と雨の中、飛んでいる(飛ばされてくる?)虫を捕まえていました。オウチュウよりも体はひと回り大きく、がっしりとしていて、羽毛の光沢は太陽が出ていないにもかかわらず、かなり強い感じでした。
カンムリオウチュウは2000年に日本初記録として与那国島に飛来。以降、沖縄本島や本島周辺離島で数例が確認されています。
日本産オウチュウ属は、今回のカンムリオウチュウで3種コンプリート。国内未記録種のヒメオウチュウの飛来にも期待がかかります。
カンムリオウチュウ 仕事中、仲間内の連絡網に「カンムリオウチュウ確認」と着信。そわそわしながら、仕事を終えると連絡から2時間遅れでなんとか現場へ到着。強い雨と風の中、カンムリオウチュウの姿を見ることができました!!
第一発見者の 石垣島BIRD観察 さんのおかげでライフリストも増えました。^^
カンムリオウチュウ オウチュウやハイイロオウチュウより大きく、行動は落ち着いた印象でした。カラスやサシバに少し警戒しつつも枝先に止まって強風で飛ばされてくる昆虫を捕食していました。
2022年11月6日(旧暦では2022年10月13日)
昨年 に続き、今年もアカツクシガモが飛来しました。今季は2羽で警戒心が非常に強いです。
先日のベニバト は滞在10日になりました。天候が悪くて移動できないと思われます。
10月26日から滞在のソリハシセイタカシギ も逗留中。こちらも滞在10日になります。
アカツクシガモ 警戒心が強く、レンタカーに攻められるたびに飛び上がっていました。
アカツクシガモ アカツクシガモ ベニバト 収穫の終わった田んぼには、落穂を拾おうと多くのキジバトが集まってきますが、石垣島の場合、その中には必ずと言っていいほど、ベニバトがいます。
ベニバト ソリハシセイタカシギ(アボセット) 長いこと滞在のソリハシセイタカシギ。2羽いますが、猛禽に脅されています。
ハイイロチュウヒ 強風の中、ハイイロチュウヒが現れました。セイタカシギやコガモはパニック。
リュウキュウツミ カンムリオウチュウを見ていたら現れたリュウキュウツミの幼鳥。
エゾビタキ オオバン オオバン幼鳥。少し、首回りに白い羽毛があります。部分白化?
2022年11月8日(旧暦では2022年10月15日)
約2年ぶりにコハクチョウが飛来しました。前回は春になるまで滞在したけど、今回はいつまでいるのか。警戒心はほとんどないので、長逗留してくれるとうれしいですね。
カンムリワシの動きが繁殖期を前に活発になっています。鳴き交わす声や縄張り上空を飛翔する姿をよく目にするようになりました。
アカガシラサギは複数箇所で越冬中。草むらに入ると同化して見つけにくいです。
オオバンが11月に入り、一気に増えました。一昨年はオオノスリによく襲われていました。今季はチュウヒ、ハイイロチュウヒ、ハヤブサが滞在しているのでオオバンにとっては気の抜けない越冬になりそうです。
シギはアオアシシギやコアオアシシギ、セイタカシギ、ヒバリシギ、タシギ、タカブシギあたりが滞在中です。
今季初のオカヨシガモを確認。ダムにはキンクロハジロやヒドリガモも増えてきました。
コハクチョウ カンムリワシ アカガシラサギ アカガシラサギは増えたり減ったり。この日は2羽でしたが、翌日には5羽が確認されました。
アカガシラサギ オオバン コアオアシシギ アオアシシギ タシギ オカヨシガモ 今季初のオカヨシガモ。全てオスでエクリプス。右の個体は生殖羽へ移行中。
カワウ カワウが水路をこちらに向かって走ってきました。^^
2022年11月10日(旧暦では2022年10月17日)
月蝕と惑星蝕が同時に起きるのは442年ぶりだそうです。今回の惑星蝕は天王星でした。自宅のデッキでバーベキュをしながら家族で観望しました。^^
午後7時59分に蝕の最大を迎えた月蝕。左下に小さく光るのが天王星。
2022年11月14日(旧暦では2022年10月21日)
2018年から石垣島で毎年、越冬している暗色型のサシバ が今年もやって来ました。最初の年は幼鳥だったので、今年で5歳になります。少しずつ警戒心が弱くなり、今年はかなり近くで観察できるようになりました。
2015年に石垣島に初めて現れて 以来、順調に繁殖を重ねていまや石垣島内のあちこちで見ることができるカタグロトビはついに、町中へも進出して来ました。この日は真栄里にあるマックスバリュ上空で2羽が連れ添って飛ぶのを確認。石垣市役所東側の荒地で餌取りしているのもよく見かけます。
サシバ 石垣島に越冬に訪れたブラックサシバ。5年目の飛来となります。例年、3月ごろまで滞在します。
カタグロトビ 採草地のカタグロトビ。非常に警戒心の弱い個体でした。
カタグロトビ カタグロトビ カタグロトビ カタグロトビ 夕方は、田んぼやサトウキビ畑、牧草地などでカタグロトビを獲物を探している姿をよく目にします。
ハクセキレイ キセキレイ くちばしがおかしいキセキレイ。けがなのか生まれつきなのか。
ウズラシギ タシギ
2022年11月17日(旧暦では2022年10月24日)
石垣島にも越冬組の小鳥が増えてきました。
そんな中、見つけた変なジョウビタキ。最初はオスの幼鳥が第1回冬羽に変わりつつあるのかと思いましたが、そうでもないようで、メスタイプの変な羽衣の個体という可能性も指摘されています。いずれにせよ興味深いジョウビタキでした。
川沿いの茂みにはムジセッカがそれなりの数でやってきているようでした。写真はなかなか撮れないですね。
シベリアアオジはサトウキビ畑に結構な数が潜んでいました。アオジっぽい個体も混じっていました。
ジョウビタキ 喉のあたりがオス成鳥の姿に変わる途中かと思ったのですが、羽が抜けてしたの黒い部分が露出しているようです。それでも目の上からえらの辺りにかけての白っぽい羽毛はオスのように見えます。
ただ、ジョウビタキは幼羽から第1回冬羽に代わる時、オス個体は鮮やかなオレンジの羽が出るようです。この個体は一部オレンジがかっていますが、ほかは茶色です。
ジョウビタキ 後頭部や後頸部は薄い茶褐色でメスのような感じです。なんとも不思議な興味深い個体です。
ムジセッカ 数羽の鳴き声がしていたムジセッカ。1羽は見えるところまで上がってきました。
アオジ アオジのメス。サトウキビ畑から地鳴きが数多く聴こえてきており、しばらく待ってみるとすぐ近くにやってきました。
アオジ 小鳥たちは雨が降り出すと気配を消していましたが、雨が上がると再び活動していました。
2022年11月17日(旧暦では2022年10月24日)
アカツクシガモ2羽、カリガネ2羽、クロヅル、マガンが長期滞在しています。この日はハイイロガンとヒシクイは見つかりませんでした。警戒心が強かったので、アンパル湿地あたりに避難しているのでしょうか。
アカツクシガモ カリガネ クロヅル クロヅルは警戒心が当初より弱くなり観察しやすくなりました。
マガン コハクチョウ コハクチョウも滞在中。警戒心が弱く、散歩の人が通っても逃げません。
2022年11月20日(旧暦では2022年10月27日)
10日ほど前に現れたハイイロガン。現在石垣島には、ハイイロガンのほかにカリガネ、マガン、ヒシクイ、コハクチョウ、クロヅルと南の島らしくない鳥たちが滞在しています。
カンムリワシの幼鳥は今シーズン9個体目となりました。非常に活発な個体で、水田や採草地で獲物を捕まえていました。
数日前からオニアジサシも飛来。例年、しばらくは滞在しますが、越冬まではなかなかしないです。海岸には、メダイチドリやシロチドリ、コチドリ、ムナグロ、キアシシギ、アオアシシギ、キョウジョシギなどが数を増減させながら滞在中です。
ハイイロガン カンムリワシ 田んぼに飛び込んだカンムリワシの幼鳥。狩りは失敗?
カンムリワシ カンムリワシ 警戒心のない個体で、目の前の電線にやってきました。
カンムリワシ / 足環・フラッグ付き カンムリワシのメス成鳥。2009年に救護されている個体の「キッキ」で右足に赤い標識がついています。
オニアジサシ オニアジサシ 飛び立ちましたが、狩りはせずにどこかへ行ってしまいました。
メダイチドリ メダイチドリ冬羽。一時期より数を減らしましたが、まだ各地の海岸で滞在中。
シロチドリ シロチドリ冬羽。こちらもピーク時に比べるとずいぶん減りました。
コチドリ 2022年11月25日(旧暦では2022年11月2日)
前回の成鳥2羽 に続き、今回は幼鳥のアカツクシガモが飛来しました。成鳥たちは警戒心がめちゃくちゃ強かったのですが、今回の幼鳥は若さゆえか警戒心はほとんどなく、楽に観察できました。
ハイイロガンも長逗留中でこのまま越冬モードでしょうか。ヒシクイ、マガン、カリガネ、クロヅルも滞在中です。
海岸にはメダイチドリやシロチドリ、ムナグロ、キョウジョシギ、アオアシシギ、ハマシギなどが少数ながらも滞在。田んぼではツルシギやセイタカシギ、タカブシギ、ヒバリシギ、ウズラシギ、タシギあたりが目立ちます。クロハラアジサシも成鳥、幼鳥とも滞在。
今シーズンはムクドリの仲間が種類はいますが数が少ないですね。
ツグミ、シロハラ、アカハラ、マミチャジナイも到着し出しました。
アカツクシガモ 今シーズン、3羽目となるアカツクシガモは幼鳥でした。幼羽から第1回生殖羽へ移行中。
アカツクシガモ 水の張っていない田んぼで採餌。何を食っているんでしょうか。
ハイイロガン 警戒心ゼロのハイイロガンは長期滞在中。越冬する気でしょうか?
ヒシクイ ハイイロガンといつも一緒にいるのはヒシクイ。なぜかこの2羽は、マガン、カリガネたちの群れには入りません。
メダイチドリ メダイチドリの夏羽。この時季、冬羽の個体がほとんどなのですが、たまに夏休み気分が抜けない個体がいます。どこからやってっ来るんでしょうね?
メダイチドリ メダイチドリ ツルシギ アオアシシギ シロチドリ ハマシギ ハマシギ クロハラアジサシ ギンムクドリ ギンムクドリ成鳥オス。今年の群れは小さめなのが多いです。
2022年11月30日(旧暦では2022年11月7日)
11月中旬ごろからバライロムクドリが2カ所で現れています。きょうは自宅に近い方のバライロムクドリを見てきました。
日替わりでホシムクドリやギンムクドリの群れに混じって農地を巡っているようです。この日はムクドリ10羽ほどの群れに合流していました。仕事の移動中で観察時間15分ほど。
海岸には、キョウジョシギやキアシシギ、メダイチドリ、ムナグロ、トウネンなどが滞在していました。こちらも観察時間15分。最近、忙しくていけませんねぇ。
バライロムクドリ バライロムクドリ幼鳥。幼羽から第1回冬羽へ換羽中です。
バライロムクドリ ムクドリと大きさ比べ。バライロムクドリの方が少し小さく見えます。
バライロムクドリ バライロムクドリ 年が明けるころには、換羽も進みバライロムクドリらしい色に変わると思われます。
キアシシギ キョウジョシギ